学校長挨拶

 

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 本校は昭和50年に「丘珠地区に高校を」という、地域の熱い願いと期待のもとに開校し、開校50周年を迎えた札幌市東区でもっとも歴史の深い道立高校です。

 校訓『不撓不屈』『至誠創造』が示すように、「強い精神力を持ち、いかなる困難にもくじけない姿勢」「真心で誠意を尽くして人と接し、何でも工夫しながら物事に取り組む人間」の育成を目指して教育活動に取り組んでいます。開校以来、1万7千名を超える卒業生を輩出し、道内外の各界において活躍しています。

 

■ 本校のスクール・ミッション

 開校からの50年のなかで、社会や学校を取り巻く環境は激しく変化し続け、多様化な入学動機や困り感を持った生徒も入学するようになってきました。この状況を踏まえ、学校教育を通して生徒・保護者・地域・教職員のウェルビーイングが図られるよう、本校のミッション(学校の存在意義・期待される社会的役割)をつぎのように定めています。

1 校訓「不撓不屈」「至誠創造」を体現する豊かな教育活動の推進を通した、変化の激しい時代をたくましく生き抜く、社会の主体的形成者の育成

2 豊かな人間性と社会人基礎力を身に付け、多様な自他を受容・尊重しながら、新たな一歩を踏み出す力の育成

 

■ 進学重視型ブロック選択制・グローバル人材の育成

 平成19年度から実施した「普通科コース制」、平成21年度から実施した「普通科フィールド制」を発展させ、令和4年度から「進学重視型ブロック選択制」を導入し、「数理ブロック」「国際・文化ブロック」「人文・社会ブロック」の3つのブロックを設置。70科目以上の科目を教育課程に設定し、それぞれの分野の発展的な内容を選択しながら、自己の夢の実現に向けて、熱心かつ積極的に学習に臨んでいます。

 また、グローバル人材の育成を目指し、国際交流活動や国際理解教育にも力を入れており、韓国水原市の三一工業高校との相互交流協定に基づき、韓国へのホームステイ型短期留学派遣を実施します。また、オーストラリア・ロシア・台湾等、オンラインも含め世界中の高校生徒との交流を行うとともに、英語以外の「外国語学習」として中国語・韓国語・ロシア語を履修することも可能となっています。

 

■ 魅力ある部活動・課外活動

 部活動は生徒の「可能性を広げる場」「人間性を高める場」です。生徒一人一人の中に眠っている能力を引き出し、「新たな自分の発見・挑戦」を目指して、放課後や休日に顧問と部員全員が精一杯取り組んでいます。現在、体育系14、文化系11の部局を設置し、意欲的に活動しています。

 令和5年度には放送局が第70回NHK全国高校放送コンクールにおいてラジオドキュメント部門で全国優勝にあたる文部科学大臣賞を受賞する栄誉に輝きました。

 また、生徒会活動も活発で、7月の丘珠祭(学校祭)や9月の体育大会では、生徒会が中心となった計画・運営により全校生徒の笑顔があふれる行事となっているほか、地域連携活動地域行事や学校・施設での発表活動)やボランティア活動にも力を入れています。

 

 地域や保護者の皆様から信頼され開かれた学校を目指し、困難であっても「出来ない理由を探すのではなく、出来る方法を考える」ことを生徒にも教職員にも求めています。とにかく一歩踏み出す勇気を持って、失敗を怖れずまずは「やってみる」姿勢を心がけ、生徒が「夢をあきらめない」活力ある学校づくりに全教職員が一丸となって取り組んで参ります。

 今年度も本校教育活動に対し、ご支援をお願いいたします。

 

令和7年(2025年)4月 

北海道札幌丘珠高等学校長 能 登 啓 児